2018年 02月 08日
同訓異字も同音異義語も使い分けられる!「漢字の使い分け絵辞典」新登場!
もう迷わない。紛らわしい漢字の使い分け、決定版!

日本語には、同訓異字や同音異義語など、同じ読み方で異なる意味をもつことばがたくさんありますね。
書くときにどの漢字を使うのか迷ってしまって、辞書を引くなどして調べることもあるかと思います。
ですが、次々に新しい漢字を学んでいる小学生や中学生にとって、それぞれのことばの意味や使い方まで覚えていくのは、大人以上に難しいことです。
既習の漢字であればぜひ使ってもらいたいのに、使い分けが難しくて平仮名で書いてしまう子どもも多いのではないでしょうか。
そこで、紛らわしい漢字を使い分ける考え方を身につけて、漢字を使いこなせるようにするのが、2018年度の新刊『光村の国語 これでなっとく! にている漢字の使い分け』です。
『光村の国語 これでなっとく! にている漢字の使い分け』
新しい「漢字の使い分け絵辞典」登場!
『光村の国語 これでなっとく! にている漢字の使い分け』は、それぞれの巻で以下のテーマを扱っています。
【1巻 同訓異字 -同じ訓読みのことば-】
収録内容例:「あう」(会・合・遭)/「おさめる」(納・収・修・治)/「とめる」(止・留)など
【2巻 同音異義語 -同じ音読みのことば-】
収録内容例:「けんとう」(見当・検討)/「たいしょう」(対象・対照・対称)/「ほけん」(保健・保険)など
【3巻 同じ部分をもつ漢字 -形と音がにている漢字-】
収録内容例:「こう」(講・構・溝・購)/「どう」(動・働)/「ふく」(福・副・幅)など
- ※各巻の詳しい内容の紹介は、近日公開予定です。
それぞれ小学生・中学生が使用する頻度が多いことばを中心に収録しています。
例えば、下の「おさめる」(納・収・修・治)のように、見出しとなることばには子どもたちの日常に即した用例とイラストを示し、視覚イメージを使って学習者の理解を手助けしています。

どんな場面や文脈でも適切な漢字が選べるようになる!
『光村の国語 これでなっとく! にている漢字の使い分け』は、場面や前後の文脈にふさわしい漢字を選ぶために、どのように考えればぴったりの漢字が見つかるかという使い分けの考え方を中心に解説しています。
漢字を選ぶときにヒントになるのが、そのことばに含まれている漢字の音訓や部首、意味、その漢字を使った他の熟語などです。

同訓異字「早い」「速い」を紹介したページ(1巻55ページ)
たとえば、「早い」と「速い」を使い分けるときは、「早」と「速」を使った別の熟語を考えてみます。
「朝、はやく起きる。」という文の「はやく」に、「早」「速」のどちらを使うのかわからないとき。
「早」は「早朝」「早期」「早春」など、時刻や時期がはやいことを示す熟語に使われていますね。
いっぽう、「速報」「速球」「高速」などと、動きがはやいことをいうときに使うのは「速」です。
「時速」「速度」など、はやさ・スピード自体を示すのも「速」という漢字です。
「朝、はやく起きる。」は時刻について説明しているので「早」が当てはまることがわかります。
ポイントは、ページの中段に黄色い四角で示した「使い分けのコツ」です。
漢字の使い分け方の考え方を、キャラクターが紹介しています。
何に着目すればよいのか、どんな違いがあるのかを丁寧に解説しているので、子どもたちにも使い分けの考え方がわかります。
このように、使い分けを考えて漢字を選ぶ習慣を身につけると、自然と漢字を使いこなす力がついていきます。
新学習指導要領に対応!
『光村の国語 これでなっとく! にている漢字の使い分け』は、2020年度から実施される新学習指導要領に対応しています。
1. これからの時代に求められる「言語能力」の向上にぴったり
新学習指導要領では、言語活動の基礎となる基本的なことばに対する知識や技能の習得が重要と位置づけられています。
また、『小学校学習指導要領解説 国語編』にも、「文や文章を書く際には、例えば、『収める』、『納める』、『修める』、『治める』などの同音異義語に注意するなど、漢字のもつ意味を考えて使う習慣が身に付くようにすることが重要である。」と明記されています。
漢字を覚えて使うことは、自分の表現を豊かにする第一歩と考えられます。
2. 新しい学年別漢字配当表に対応
2020年度より、学年別漢字配当表が変わり、小学校で学習漢字が増えます。
『光村の国語 これでなっとく! にている漢字の使い分け』では、小学校で学習する漢字を中心に、常用漢字2,136字から紹介する漢字を抽出しています。

漢字の上に学習する学年を表示
各ページの見出しのことばに使われる漢字には、新しい学年別漢字配当表に沿った学習する学年を提示しています。
小学校で学習することになった都道府県名に使われる漢字20字のほか、学習する学年が移動した漢字にも対応しています。

学年別に示した常用漢字2,136字の一覧
また、各巻末には常用漢字2,136字を学年別に掲載しています。
それぞれの巻で扱っている漢字には印をつけているので、索引として使用すると便利です。
学習する学年を確認したり、漢字を探すようなゲームに活用したりもできます。
3.都道府県名の漢字をコラムで紹介
各巻に、都道府県名に使われている漢字をテーマにしたコラムをいくつか掲載しています。
都道府県名の漢字には、独特の読み方をするものや地名でしかほとんど使われないものがあり、子どもになじみがない場合もあります。
新出漢字として学習するとき、社会科の授業で都道府県名を扱うときなどに、この本のコラムを紹介してみてください。
都道府県名に興味や関心をもつきっかけとしてだけではなく、漢字そのものの習得にもつながります。
コラム内容例:「岡」のつく都道府県はいくつ?/特別な読み方をする都道府県名 など
「漢字を使ってみたい!」という子どもを増やすために
『光村の国語 これでなっとく! にている漢字の使い分け』では、たくさんの同訓異字、同音異義語、同じ部分をもつ漢字を取り上げています。
しかし、世の中には取り上げた以上の紛らわしいことばがたくさんあります。
子どもたちは、学年が上がり既習の漢字が増えるにつれて、必然的にそれらを使い分けていかなければなりません。

漢字は子どもたちの人生において常に身近な存在であり、文章で表現するときに欠かせないものです。
この本で漢字の使い分けのコツや考え方が身につけば、新しいことばや漢字に出会ったときにもすんなりと受け入れることができることでしょう。
漢字を使う習慣のきっかけ、作ってみませんか。
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