2017年 07月 20日

【連載】子どもの語彙力をのばしたい先生へ。すぐに実践できる活動アイデア集〈第4回〉ことば入れかえクイズに挑戦!

この連載では、図書館用図書『光村の国語 この表現がぴったり!にていることばの使い分け』を使った、簡単に実践できる語彙指導のアイデアを紹介しています。
 
◆『光村の国語 この表現がぴったり!にていることばの使い分け』とは◆
語彙力・表現力を高める「にていることば」(類語)の使い分け絵辞典です。
子どもたちが日常で使うことばを手掛かりに、意味のにていることばの中から、より自分の気持ちや考えにぴったりな表現を探すことができます。
たとえば、「はずかしい」ということばを引くと、「照れくさい」「赤面する」「顔から火が出る」などがあります。 それぞれの語に、日常に近い用例とイメージしやすいイラスト、使い分けに関するわかりやすい解説がついているので、自分の使いたいことばを見つけ、適切に使いこなすことにつながります。
巻頭のページでは、子どもたちが言語活動を通じて、ことば選びの大切さに気づく様子をまんがで紹介しています。

文脈を意識してことばを選ぶために

7月も後半に入り、暑さが厳しい日が続きますね。
第4回のこの記事では、文脈に意識を向けて、適切な文章表現を身につけることを目指した楽しいクイズ形式の活動をご紹介します。

第1巻8・9ページ「どのことばがぴったり? ことば入れかえクイズ」を活用します。
このページでは、意味が通らないように一部が入れかえられた4つの文を、子どもたちがそれぞれの文脈を読み解きながら、正しい文に直していく様子を描いています。
このページを使って、子どもたちにも「ことば入れかえクイズ」に挑戦してもらいましょう。

まず、例題としてまんがで取り上げられている4つの文を子どもたちに示します。
文中の赤い文字の部分がそれぞれ入れかわっています。
子どもたちにはそれぞれの文を読んで、どう感じるかを問いかけてみます。
おそらく、まんがと同じように「意味が伝わらない、変だ」などの意見が出るでしょう。
そこで、どう入れかえると適切な文になるかを考えさせます。
ひとつずつ文の意味と赤い文字の部分を確認し、文脈に当てはまるものを探します。
わからないことばは、国語辞典で意味を調べさせます。
 
高学年の場合、それほど時間をかけずに正解となる文を導きだすことができるはずです。
そうした場合は、同じ文脈の中で使うことのできるなかまのことばを考させるとよいでしょう。
このなかまのことばを探すときに、『にていることばの使い分け』の本が役立ちます。
 
これによって、ことばには文脈によって使える場合と使えない場合があること、そしてひとつの文脈で使えることばはひとつではなく、さまざまなことばの中から選ぶことができることを、子どもたちに意識づけることができます。

この例題が終わったら、あらかじめ作っておいた問題を板書してクラス全員で考えてみましょう。
あるいは、子どもたち自身で問題を作り、出し合ってみるのもいいですね。
班や隣の席の子と出題し合うことで、アクティブな学習にもつながります。
 
問題を作るときには、班ごとに『にていることばの使い分け』の本の異なるページをコピーして配り、その中で入れかえを考えるようにすれば、班対抗でクイズができますね。
 
ただし、ことばを入れかえて作った文が、偶然意味が通じるものになってしまうこともありえます。
入れかえて作った文が問題として成立するかどうか、よく確認するようにうながしましょう。

この活動をきっかけに、子どもたちが自分で文章を書くときにも、文脈に合った適切なことばを使っているか、意味の通らない文がないかといったことに意識を向けられるようになると、今後の文章表現がよりよいものになっていくはずです。
 
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