2017年 03月 30日

【連載】子どもの語彙力をのばしたい先生へ。すぐに実践できる活動アイデア集〈第1回〉「楽しい」を他のことばに言い換えよう

この連載では、図書館用図書『光村の国語 この表現がぴったり!にていることばの使い分け』を使った、簡単に実践できる語彙指導のアイデアを紹介しています。
 
◆『光村の国語 この表現がぴったり!にていることばの使い分け』とは◆
語彙力・表現力を高める「にていることば」(類語)の使い分け絵辞典です。
子どもたちが日常で使うことばを手掛かりに、意味のにていることばの中から、より自分の気持ちや考えにぴったりな表現を探すことができます。
たとえば、「はずかしい」ということばを引くと、「照れくさい」「赤面する」「顔から火が出る」などがあります。 それぞれの語に、日常に近い用例とイメージしやすいイラスト、使い分けに関するわかりやすい解説がついているので、自分の使いたいことばを見つけ、適切に使いこなすことにつながります。
巻頭のページでは、子どもたちが言語活動を通じて、ことば選びの大切さに気づく様子をまんがで紹介しています。

友達に、前学年の思い出を話してみよう!

初回のこの記事では、第1巻4・5ページ「『楽しかった』じゃつまらない!もっとぴったりなことばを探そう」を活用した、国語の授業開きに適した活動を紹介します。

このページには、なんでも「楽しかった」と表現してしまう子どもたちが、自分の気持ちを表すのにぴったりなもっと伝わる言い方をしてみようという呼びかけに応えて、自分の気持ちを掘り下げながら、表現を豊かにしていく短いまんがが掲載されています。
せりふの中で赤い文字で示したことばが、「楽しかった」の言い換えにあたります。

では、まんがと同じように、「楽しかった」などのつい使ってしまうことばを、より気持ちを表す表現に言い換える活動をしてみましょう。

まず、お隣どうしや班で、前の学年での思い出を自由に話します。
「楽しかった」「おもしろかった」のようなことばが多く使われていませんか。

そこで、このページを電子黒板やプロジェクターなどで大きく投影して、子どもたちに示します。
コピーして配ってもかまいません。(この記事の最後で、PDFのダウンロードができます。)
子どもたちに、自分たちの思い出の話も「楽しかった」「おもしろかった」などでは十分ではないのではないか、と考えさせます。

まんがの展開のように、思い出の話について、なぜそう感じたのかを友達どうしで対話しながら掘り下げていきましょう。
体験したことを思い出しながらことばにしていくことで、より細かな感情を伝える表現がきっと見つかります。

行事の作文などで、最初から自由に書かせるとうまく文章にできない子どもでも、ひとつずつ思い出していくことで表現が豊かになるということを実感させられると思います。

▲ 本には気持ちを表すのにぴったりなことばがたくさん。

子どもどうしで話すと、なかなかよい表現が見つからなかったり、誤って使ってしまったりすることもありますね。
その時は、『にていることばの使い分け』の本を開いてみましょう。
知らなかったことばや、知っていても使い方のわからなかったことばが並んでいるので、気持ちに合うにていることばを探すことができます。

このような活動を新年度の初めに行うことで、一年を通じてことばを大切にしていくということを子どもたちに意識づけできます。
今後のさまざまな言語活動の場面での語彙指導にもつなげることができるでしょう。

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