2017年 02月 22日

子どもの文章が変わる!「にていることば」の使い分け絵辞典 新登場!

知っていても思い出せないことば、どうすれば使えるようになる?

「先生、きのうの遠足楽しかったです!」
「運動会、楽しかったね!」
「楽しい思い出になりました。」

子どもたちの会話や文章で、このような表現をよく見かけます。
「楽しい」の中には、各々の体験や思ったことがさまざまに含まれているはずなのに、なぜ同じ「楽しい」という一語で済んでしまうのでしょうか。
本当に「楽しい」ということばだけで、細かな自分の気持ちを的確に表せているのでしょうか。

表現のしかたは他にもあるはずなのに、子どもたちのふだん使うことばは限られており、なかなか語彙が広がらないという話をよく耳にします。
文章を書くと、結局いつも同じような表現ばかり……。
読んだり聞いたりして理解できることばはたくさんあるけれど、それを実際に使えるようになるのはなかなか難しいことですね。
 
子どもたちが知っていることばを「使えることば」にする、そのために生まれたのが
『この表現がぴったり! にていることばの使い分け』です。

『この表現がぴったり! にていることばの使い分け』

『この表現がぴったり! にていることばの使い分け』は、子どもの語彙力・表現力を高める「にていることば」(類語)の使い分け絵辞典です。
この本では、子どもたちが日常で使うことば(見出し語)を手掛かりに、にていることばの中から自分の気持ちや考えによりぴったりな表現を探すことができます。

一般的な類語辞典だと、小学生にとってどんな場面で使うのかわからなかったり、解説が難しかったりするときがあります。
しかし、この本なら子どもたちの日常に近い用例とイメージしやすいイラストが豊富に掲載されているので、それぞれのことばの使い方や場面ごとの使い分けがすぐにわかります。

「はずかしい」のにていることばを紹介したページ(1巻19ページ)

たとえば、左で赤い枠に示した、見出し語の「はずかしい」ということばを使っているとき。
「はずかしい」でもよいのですが、気持ちによりぴったりな表現を探してみます。

褒められて嬉しいけれど、ちょっとはずかしくて照れるような気持ちを表したいときは「照れくさい」が使えます。
また、慣用句の「顔から火が出る」だと、間違いや失敗をしたときにひどくはずかしくて顔が熱くほてるような思いを示すのにぴったりです。
どちらもことばの意味は理解できていると思いますが、どんな場面にふさわしいかがわからないと使えないでしょう。
 
このように、より自分の気持ちを表すのにぴったりな表現が見つかるはずです。
また、そうして選んだことばが相手に伝わる経験をすれば、ことばへの興味・関心がいっそう高まります。

感想文、意見文、スピーチ原稿…今すぐ役立つことば1,211語を厳選!

『この表現がぴったり! にていることばの使い分け』では、光村図書の国語教科書編集委員の先生方と選んだ、小学生・中学生に使えるようになってほしいことば1,211語を収録しています。

1巻「気持ちを表すことば」

1巻「気持ちを表すことば」目次ページ

感情を表すことばや、評価のことばを中心にまとめた巻です。
「うれしい」「おどろく」「難しい」などににていることばが収録されています。
自分の気持ちや考えたことを書く感想文や、物語の創作などに役立ちます。

2巻「性格や特徴を表すことば」

2巻「性格や特徴を表すことば」目次ページ

人物や事物の様子・性質を表すことばを中心にまとめた巻です。
「明るい」「純粋」「有名」などににていることばが収録されています。
紹介文や推薦文、観察記録文など、人や物の様子を細かく叙述するときに役立ちます。

3巻「動作や思考を表すことば」

3巻「動作や思考を表すことば」目次ページ

言語活動に関わる動作や、思考を表現する動詞を中心にまとめた巻です。
「説明する」「考える」「賛成する」などににていることばが収録されています。
抽象的・心理的な動詞を数多く取り上げているので、意見文や報告文など、自分の考えを書き表すときに役立ちます。

すべての学習活動には、「言語能力」の向上が必須

平成28年12月21日に中央教育審議会から発表された「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」では、ことばは学校での学習活動を支える重要な役割を果たすものであり、全ての教科等における資質・能力の育成や学習の基盤となるものと述べられています。
また、言語能力の向上が、学校における学びの質や教育課程全体における資質・能力の育成の在り方に関わる重要な課題としてあげられています。


このように、どの分野・教科においても、基礎となるのは言語能力です。
今後は、ますます言語活動の充実が求められ、子どもたちが自分の気持ちや考えをことばで表現する場が増えていきます。
そのためにも、まず子どもたちに身に着けてほしいのが語彙力です。
しかも、ただ知っているだけではなく、自分のことばとして表現に使える語彙を増やすことが大切です。

ことばの世界を広げていこう!

『この表現がぴったり! にていることばの使い分け』があれば、子どもたちがことばを探したり見つけたりする助けになります。
学校での学習はもちろん、日常生活の基礎基本といえることばを使える力を養うことで、会話や文章の表現がどんどん多彩になっていくことでしょう。
他の人に気持ちや考えがより伝わるようになるので、コミュニケーションも円滑になります。
この本で、次の世代を担う子どもたちのことばの世界を、よりいっそう広げていきませんか。

価格等は下記よりご確認いただけます。

おすすめの記事

関連するキーワード

あなたのご意見、 聞かせてください

エデュサプリへのご意見・お問い合わせ

メッセージ送信フォーム
記事タイトル
お名前
年齢
都道府県
メールアドレス
メッセージ
必須