2016年 11月 04日

「たいやきやいた」回文遊びでことばの力アップ!

回文を作って語彙力と発想力を楽しく伸ばそう!

逆さに読んでも同じように読めることばや文章のことを、「回文」といいます。
回文は、日本語だけでなく、世界のさまざまな地域のさまざまな言語に見られ、 1世紀中ごろには既にラテン語による回文が成立していたと考えられています。
日本では、遅くとも平安時代には、最初から読んでも逆から読んでも同じ音になる回文の和歌「廻文歌」が紹介されています。
12世紀に成立した『奥義抄』などに載っている、次の廻文歌が有名です。
   むらくさに くさの名はもじ そなはらば なぞしもはなの さくにさくらむ
また、藤原隆信(1142-1205)をはじめ、意識的に廻文歌を作った歌人もいました。

今回は、この回文を作る遊びをご紹介します。
回文作りには、適切なことばを探し出す力や、ことば同士を組み合わせるための柔軟な発想など、総合的な「ことばの力」が求められます。
子どもたち同士が辞典を活用して協力したり、作った回文を発表して教室が盛り上がったりして、遊んでいるうちに楽しくことばの力を伸ばすことができたら、一石二鳥ですよね。

回文作りにチャレンジ!

※濁音、半濁音、促音、拗音は同一として構いません。

ステップ1 回文になっていることばを集めよう!

「しんぶんし」「トマト」「スイス」など、回文になっていることばをたくさん集めてみましょう。

ステップ2 ひっくり返して使えることばを集めよう!

ひっくり返すと別のことばになるものを集めてみましょう。
「イカ⇔かい」「イルカ⇔かるい」「タイヤ⇔やいた」
などのことばは、回文を作るときにとても役に立ちます。

ステップ3 さかさのことばを繋げてみよう!

ステップ1とステップ2で集めたことばの間を埋めると、簡単な回文が作れます。
例)イルカ+は+かるい→イルカは軽い
  タイヤ+き+やいた→たいやき焼いた

ステップ4 少し長い回文作りに挑戦しよう!

ことばの間を、回文になっている動詞や名詞でつなぐ
と、少し高度な回文になります。
例)かるい+こねこ+イルカ→軽い子ネコいるか?
  イカ+たべた+かい→イカ食べたかい?

困ったときは……回文づくりにも国語辞典が役立つ!

もし回文に使うことばが思い浮かばなければ、国語辞典を見てみましょう。
見出し語がひらがなやかたかなで示されているので、逆さに読んだらどうなるかがとてもわかりやすいのです。
国語辞典を眺めてみると、回文がパッとひらめくかもしれませんよ。

応用編 「漢字の回文」を見つけてみよう!

私たちの身のまわりには、「日曜日」「水道水」など、逆さにしても字の並びが一致するものがあります。
読むと音は違ってしまいますが、まるで「漢字の回文」です。
このような「漢字の回文」を探してみるのも面白いですね。

ことばと遊んで、ことばをもっと好きになる

ことばの力は、あらゆる学習の根底にあると言えます。
子どもたちが遊びを通してことばに親しみを覚え、ことばをもっと好きになってくれると、さまざまな学習をもっと深められるようになるかもしれません。

『光村の国語 調べて、まとめて、コミュニケーション』シリーズ第5巻『ことば遊び チェレンジ20』では、回文の他にも、子どもたちに人気の高いことば遊びが紹介されています。
辞典を使った遊びも載っていますよ。
子どもたちの「ことばの力」を楽しく育てるために、ぜひ参考にしてみてください。

参考文献
  • 「回文歌」『日本国語大辞典 第二版』第三巻、小学館、2001年、270頁。
  • 「廻文」『ブリタニカ国際大百科事典 小項目電子辞書版』ブリタニカ・ジャパン、2009年。

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