2016年 03月 25日

「ヒシヅ」「マランソ」「ミツソ」…よく見ると?

「シ」「ツ」「ン」「ソ」の違いを、言語活動で確認!

クラスの中に、片仮名の「シ」「ツ」「ン」「ソ」の書き分けがうまくできない子どもはいませんか。
大人でも、区別がつきにくい書き方をする人が少なからずいるようです。
 

では、どのように指導すれば書き分けられるようになるのでしょうか。
まず、教科書や先生が黒板に書いた「シ」「ツ」「ン」「ソ」の文字の中で、同じところと違うところを、子どもたち自身に見つけさせましょう。

見つけたことは、お隣どうしや班で話し合うと、さらに理解が深まります。
自分が思ったことを友達にことばで伝えないといけないので、わかりやすく説明するためにことばを選ぶ練習にもなりますね。
「点の数」「点の向き」「払う方向」など、さまざまな観点から字形の違いを見つけられるとよいでしょう。

「シ」と「ツ」がわかったら、「ン」と「ソ」もわかる!

上記の学習活動を行うと、子どもたちはどのような字が正しいかというのが大体わかってくると思います。それを定着させるため、次は、違いに気をつけて実際に書いてみます。
 
まず、「シ」と「ツ」の書き分けから始めます。
なぜなら、「シ」と「ツ」から、それぞれひとつずつ「点」を取れば「ン」と「ソ」の書き方になるので、覚えやすいからです。

「シ」と「ツ」の違いは、平仮名の形と関連させるとわかりやすくなります。
「し」と「シ」、「つ」と「ツ」は、それぞれ筆の運びが似ていることを説明します。
 
・「し」と「シ」は、左上から下へ向かい、右上に向かって払う。
・「つ」と「ツ」は、左上から右へ向かい、左下に向かって払う。
 
平仮名は、子どもたちがふだんから使っているので、納得しやすいでしょう。

「シ・し」「ツ・つ」の変化(光村教育図書『光村の国語 広がる!漢字の世界』2巻より)

そもそも、なぜ平仮名と似ているのでしょうか。
 
「シ」は、「之」という漢字が変化してできた片仮名といわれています。
ですので、書くときには上から下へ筆を運び、点画の始筆が縦にそろいます。
3画目は下から上に払うのは、「之」のなごりでしょう。
ちなみに、平仮名の「し」も、同じく「之」から変化しました。
  
「ツ」は、「川」という漢字からできたといわれています。
「川」の1・2画目が短くなり、「ツ」の形になったようです。
だから、漢字のときと同じように点画が横にそろい、3画目は上から下へ払うのですね。
こちらも、「川」から平仮名「つ」ができました。
  
 
このように、片仮名の「シ」と「ツ」は似ているけれども、もとになった漢字から全く違う文字だということがわかりますね。
そして、もとになった漢字が同じですので「シ」と「し」、「ツ」と「つ」が似ているのもうなずけます。

このような話に、子どもたちは関心をもつことと思います。

筆ペンの文字でわかりやすく

現在では、テレビや街の広告などで、さまざまな活字の書体を目にするようになりました。
右のように、太さが均一な活字だと、3画目の払いの向きなどが判別しにくいですね。それぞれのデザインの特徴ですので、間違いでは決してありませんが、手書きの場合とは異なります。
区別がつきにくい書き方をする人は、これらを見て覚えたのかもしれませんね。
 
これと同じで、子どもたちに書かせる際に見本を硬筆(鉛筆やチョーク)の細い線で提示すると、もしかすると違いがわかりにくい場合があるかもしれません。
そんなときには、筆ペンを活用してみてはいかがでしょうか。
筆で書くと、始筆の入り方や払いの形がわかりやすくなりますので、書き方の違いがはっきりします。
筆ペンだと、穂先がナイロンなどの合成樹脂でできており、一般の筆よりもコシがあるので、払いの形もくっきりと出ます。
 
「シ」「ツ」「ン」「ソ」を書き分けて、だれにでも読みやすい文字を書きましょう!


  • 記事内で扱った平仮名・片仮名のもとになった漢字(字源)は一説であり、他にも説があります。

おすすめの記事

関連するキーワード

あなたのご意見、 聞かせてください

エデュサプリへのご意見・お問い合わせ

メッセージ送信フォーム
記事タイトル
お名前
年齢
都道府県
メールアドレス
メッセージ
必須